§87. クリアノートの作成

 表紙が透明なルーズリーフを作成します。このチュートリアルはPhotoshopのチュートリアルサイトTutorial9より How to Create a Clean 3D Notepad in Photoshop の画像を参考にしてGIMPで実行したものです。本家のチュートリアルとはかなり手法は違いますが類似の画像は作成できています。

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     完成画像(文字入力分)。

Step1-3 作成された角丸矩形の選択範囲。

Step 1

 ノートの元になる角丸矩形の選択範囲を作成。

    1/ 新しい画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=900×600
    背景=白

    2/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Lower Base
    背景=透明

    3/ 矩形選択ツールで角丸矩形を作成します。

    角丸の設定は任意ですが、作例では:
      角を丸める=チェック
      半径=25

Step2-1 二点透視ガイドライン。

Step2-4 二点透視ガイドラインを使用しての変形・彩色後。

Step 2

 遠近法ツール用二点透視ガイドラインの作成と遠近法の適用。

    1/ パスツールで左図のようなガイドラインを描画します。

    2/ 遠近法ツールのモードを選択範囲に変更した後、ガイドライン最内の四角に合わせて遠近法を適用します。

    3/ 描画色を変更します。

    描画色=a69889(HTML表示)

    4/ Lower Baseレイヤーをクリックし、選択範囲を描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶし

Step3-4 作成された厚み。

Step 3

 裏表紙の厚みの作成。

    1/ Lower Baseレイヤーを複製し、複製されたレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Upper Base

    2/ 移動ツールを使用して、Upper Baseレイヤーを2px上に移動させます([↑]キーを二回押す)。

    3/ Lower Baseレイヤーの境界線を描画します。

    Script-Fu>Layer Effects>Stroke

    設定:
      色=塗りつぶしに使用した色(#a69889)よりやや濃い目の色
      サイズ=1
      Position=0.0

    4/ 3/と同様の操作をUpper Baseレイヤーでも実行します。

Step4-8 作成された用紙。

Step 4

 用紙の作成。

    1/ レイヤータブの最上層に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Paper
    背景=透明

    2/ Upper Baseレイヤーから選択範囲を作成します。

    Upper Baseレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ 選択範囲を縮小します。

    選択>選択範囲を縮小

    縮小量=5

    4/ Paperレイヤーをクリックし、選択範囲を白で塗りつぶします。

    5/ Paperレイヤーを縁取りします。

    Script-Fu>Layer Effects>Stroke

    設定:
      色=aaaaaa(HTML表示)
      サイズ=1
      Position=0.0

    6/ 作成されたPaper-strokeレイヤーをPaperレイヤーと統合します。

    Paper-strokeレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    7/ Paperレイヤーを複製し、[↑]キーを一回押します。

    8/ 5/を繰り返し、12枚の紙(Paper コピー#10まで)を作成します。

Step4-2 グリッド。

Step4-3 罫に遠近法を適用。

Step4-4 罫の不要部分の削除。

Step 5

 ページ罫の作成。

    1/ レイヤータブの最上層に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Line
    背景=透明

    2/ 罫のを作成します。Lineレイヤーにグリッドを適用します。

    フィルタ>下塗り>パターン>グリッド

    設定:
      幅のリンクを切断します。
      幅: 垂直=0

    3/ Paper#10レイヤーの外形に合わせて、Lineレイヤーに遠近法を適用します。

    4/ 消しゴムツールを使用して、Lineレイヤーの不要部分を消去します。

Step6-2 テキストと画像の追加。

Step 6

 ページをデザインする。

    1/ テキストを入力し遠近法ツールを適用します。

    2/ 次に画像を入力し遠近法ツールを適用します。

    【NOTE】 遠近法ツールは四隅をページの罫に合わせるようにし、ページの遠近感と同一にします。

Step7-3 選択範囲を移動。

Step7-4 選択範囲を塗りつぶし。

Step 7

 クリアカバーの作成。

    1/ レイヤータブの最上層に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Clear Cover
    背景=透明

    2/ Upper Baseレイヤーから選択範囲を作成します。

    Upper Baseレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ 移動ツールのモードを選択範囲に変更し、[↑]キーを13回押し、選択範囲を13px上方に移動します。

    4/ Clear Coverレイヤー選択状態で、適当な色で選択範囲を塗りつぶします。

Step8-1 トーンカーブ設定。

Step8-3 クリアカバーを彩色。

Step 8

 カバーの透明化。

    1/ Clear Coverレイヤーのトーンカーブを調整します。

    設定は左図参照。

    2/ Clear Coverレイヤーのプロパティを変更します。

    作例での設定:
      レイヤーモード=乗算

    3/ Clear Coverレイヤーを彩色します。

    色>着色

    設定は任意。

Step9-2 綴じ穴の作成。

Step9-5 リング用選択範囲。

Step9-10 リングを作成して完成。

Step 9

 綴じ穴とリングの作成。

    1/ 楕円選択ツールでルーズリーフの穴のための楕円選択範囲を作成し、回転ツール等を使用してノートのページ面と選択範囲を一致させます。これを適切な位置に二つ作ります。

    2/ Clear Coverレイヤー選択状態で、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

    3/ 楕円選択ツールでリングのための楕円選択範囲を作成し、回転ツール、剪断ツール等を使用してノートのページ面と直角になるように選択範囲を変形した後、選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    4/ 選択範囲を縮小します。

    選択>選択範囲を縮小。

    縮小量=5

    5/ 縮小した選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存。

    6/ 3/で保存したチャンネルから選択範囲を作成します。

    3/で保存したチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に。

    7/ 5/で作成したチャンネルを引き、ドーナッツ状の選択範囲を作成します。

    5/で保存したチャンネルを右クリック>選択範囲を引く。

    8/ Clear Coverレイヤーの下に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Ring
    背景=透明 9/ Ringレイヤー選択状態で、選択範囲にブレンドを適用します。

    設定:
      描画色=黒
      背景色=aaaaaa(HTML表示)
      グラデーション=描画色から背景色(RGB)
      形状=線形
      グラデーションの適用方向=選択範囲を越えて右下から左上まで。

    10/ Ringレイヤーを複製し、適切な位置に移動します。

    Ringレイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    11/ リングの不要部分を削除します。

完成図(実画像)

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO